塾長の教育相談

2020/01/20
ボーダーラインの合格、不合格のちょっとした差とは?
一生懸命やった結果、合格になる場合、不合格になる場合に別れます。試験はいくつか受けていきますが、受けた試験を鉄人を始め各講師に解答解説をしてもらう、自分で解き直すことを勧めています。
不思議なことに「間違え」は追ってきます。
また同じような問題が出た。という言葉を毎年受験生から聞いています。
とにかく同じ間違えを繰り返さないことです。
試験前、自宅にこもってしまう生徒がいますが、あまりお勧めしないのはこのことがあるからです。
私達は試験が「できた」「できた」と言って試験から帰って来る場合はどうかな?と思ってしまいます。問題が易しければみんなもできているからです。
逆に「ここは出来なかった」と具体的に覚えているばいいの方が「いい勝負をしたのだなあ」と思うのです。
また「合格発表まで気を抜くな」という話をします。
落ち着かないのはよくわかりますが、それまでと同じように勉強をして発表を待つことを勧めています。
ボーダーラインの場合、合格発表までの過ごし方が合否を決めると私は思っています。
2019/12/11
掃除ができるようになると成績が上がる?
「掃除が自分からできると成績が上がる」という話を以前塾長からお聞きしましたが、関係があるのでしょうか?まず、自分から何事も率先してやることは大切です。
特に、掃除は身の回りが片付き、整理整頓するとすっきりとした気分になります。
気持ちの爽やかになり、「暢史、やろう」という気持ちがわいてきます。
「掃除は見ないものが見えてくる」という話を私はよくします。
1か所掃除をするとその隣の汚れが見えてきます。そしてどんどん気が付いて掃除の範囲が広がります。
そうすると視野が広がってくるのです。
視野が狭いとそこばかり見てしまいます。つまり全体像がとらえきれていない場合が多いのですが、視野が広がると全体から物事を見えるようになってきます。
今年の高3生は進んで掃除ができませんでした。
そこで掃除をする意味を話し、自分たちが使ったところを掃除をして帰るようにしています。
四角い机を丸くふいたり、掃除機を雑にka
けたりする生徒もいますが、やらされている掃除では伸びてこないのです。
何事も「自分からやろう」としないと伸びは見込めないのは事実です。
自分で気が付くか、他人に言われて気が付くかの差は大きいのです。
まずは家庭でも掃除を一緒にはじめてみてください。
2019/11/15
保護者セミナー「受験生の保護者が今子供にどう接していくのか」「高校と中学の違いについて」
保護者セミナー「受験生の保護者が今子供にどう接していくのか」「高校と中学の違いについて」を行いました.私(塾長)の方から。「家で勉強をしろ、塾でもがんばれ」では子供は「やっているよ」という発言になりがちです。
ですから家でそういった思いがわいてきたら塾にご連絡ください。家ではとにかく「認めてほめる」これが肝心です。
家で認められると外でも認められる循環が起こります。
子供に何かをやってもらった時には「○○をやってもらって、お母さん(お父さん)はうれしいなあ」と言ってみましょう。
「高校には余裕をもって進学してください」という話もしました。
ぎりぎりで入るとその授業にペースについていけなくなりますので苦労します。ですから余裕をもって進学をすることが大切です。
また日常の高校の科目数が多くなりますので中学とは違うのです。
続いて鉄人こと水谷講師から。高校生活は部活、男女交際、バイト等誘惑があります。
こんなに科目が多いのに要領が悪いと赤点を取り進級が出来なくなります。
私は内申点が無かったものですから底辺校に進学しました。
私はボコボコ高校に進学したので進学校、とボコボコ高校の違いがわかりました。
進学校は「今は耐えて将来を見据える」ボコボコ高校は「今を楽しむ」この違いなのです。
進学校ではありませんでしたからは高校時代に「計画性」が必要だと思ったのです。
高校には上中下に分かれます。ぎりぎりで入った下に属している諸君は授業についていけないのは当たり前なのです。
全国の難関校と呼ばれる上位者は授業を楽に理解でき頭に入ります。
中レベルで高校の勉強は終わっています。
下の部類はやっとのことで合格した部類ですからついていけないのは当たり前なのです。
志学ゼミでは高1で英文法の完成を目指しています。
3・4月で1通り基礎英文法をおこない、その後10月をめどに英文法を固めていきます。
10月から2月まで練習問題を行います。高2では読解、高3で入試問題をこなしていきます。
しっかり出席して勉強をしていけばセンター9割が見えてきます。
高1から塾内センター模試を毎月受けていただきます。
高1では200点中100点を超えることを目標にしています。高1から受けることで目標が見えてきます。
現段階で100点を越している生徒もいます。
とにかく高校生活は「計画性」です。
そのために志学ゼミでは毎月高校生と塾長面談をし、やらなければならないことを具体化していつまでに行うかを決めます。
メモを取りながら計画を作りますが、本人が日時を決めていきます。
その際、各自のペースでできるかどうかを話を聞きながら決めています。
質問:英検はやった方がいいのですか?
鉄人:実力試しにはなるのでやった方がいいですね。
質問:中学でも発音アクセントは教えていないようですが、高校でもやらないのですか?
鉄人:やらない学校が多いですね。
2019/10/06
忘れ物が多くて、つい小言を言ってしまいます
学校の提出物をやってはいるのですがなかなか出せていないことが多いのです。どうしたらいいのでしょうか?
いくつものことを言われると「どうしよう」とパニックになってしまうことがあります。
優先順位がわからなくなるのですね。
1つのことをやっていて、その途中で次のことを頼まれるとそちらの方をやってしまい、それまでのことを忘れることもよくあることです。
そういった場合、1つずつやってみましょう。
小学生でしたら、その旨を連絡帳に書き、先生に確認してもらうのがよろしいかと思います。
もちろん本人にその旨をつたることが前提です。
人間はすべてが万能ということはありません。
8か国語を話す鉄人は人の名前がなかなか覚えられないということをよく話します。
最初は冗談かと思いましたが本当でした。
ですから忘れっぽいことをしかるより、できていること、得意なことを伸ばすことが大切です。
必ずあります。
苦手なことはゆっくり一つ一つすることが大切です。
焦らず、一人で悩まずご相談ください。
2019/10/06
10月5日思春期の子供とどう向き合うのか 梶原講師
自分が好きという直線が0歳から下降してきます。自分が嫌いという直線が0歳から上ってきます。
それがぶつかるのが12歳〜13歳です。
それを乗り越える頃、15歳くらいから自分が好きという状況が上昇してきます。
私は12歳〜13歳で子育ては終わりです。
子供が自分の自我を固めてくるのが10歳〜12歳といわれて言われています。
反抗期は自立期です。
そこで親が子どもに接する態度を変えれば反抗期はするっと過ぎていきます。
私【梶原】はアドラー心理学を学んで態度を変えたところ2番目の子どもは反抗期がなく過ぎ去りました。
思春期は早い子は小学四年生から始まると言われています。
子供は一人の人間としての人格を作り上げるために、徐々に親から離れ始めます。
特に、中学、高校生になるころには、親と自分の存在を完全に切り離し、自分を確立し始めます。
年齢的には10歳から17歳ぐらいです。
精神面だけでなく身体的にも大人への移行期です。
ですから相手を否定する言葉はかけないようにしてください。
人格が形成される大事な時期ですから人格否定の言葉は子供の心に大きく残ってきます。
その結果は「どうせ僕・私なんか」という言葉に出てきます。
ですからマイナス発言はやめるべきです。
逆に「○○してくれて助かったわ。ありがとう」というプラスの言葉を投げかけてください。
思春期は子どもが自分自身と上手く付き合えない時期です。子供は自分探しをしているのです。
親は子供を丸ごと肯定することが大切なのです。
親は理想の子供像を求めてはいけません。
完璧なしつけをするのは幼児期です。完璧を求めず、子どもと向き合うのです。
例えばテストが50点をとってきたとします。
「50点だったんだ。どうして?この前70点取ると言ったでしょ」と落胆した顔で親が子どもに接したらどうでしょう。
それとは反対に「よく頑張ったね」と先ず入ってみましょう。
「50点だったの。よく頑張ったじゃない。
何点取りたかったの?どうしたらとれるのかな」
コーチングで言う「承認」が必要となります。
子供は親に言われなくても次はもっととりたいのです。
そこで親に言われると「うるさいなあ」となるのです。
万能感「やればできる」という言葉は言い訳です。
「やらなければできない」という言葉を植え付けなければなりません。
また「やっても出来ないことがある」ことを教えるのも親の仕事です。
【全員がイチローに慣れません】
子どもの失敗を受け止めてあげることも大切です。
「残念だってね。よく頑張ったね」と共感してあげることも大切です。
もちろん不適切な行動をとれば断固として親は行動する必要はあります。
私は「命に係わること」「思いやりのある発言をすること」をした場合は真剣に怒りました。
「あんたのためよ」という発言は「親のため」なのです。
親は基本的に「見守る」ことです。
そして何より感情で反応せず、子どもを信頼することです。
2019/09/22
勉強をしなさいといわないようにするには
勉強をしなさいと言わないようにするには仕事帰りのお父様とお話をさせていただきました。
ありがとうございます。お話をうかがいながらなるほどなあと感じることも多々ありました。ありがとうございました。
北区、荒川区の学習塾,志学ゼミ塾長の阿部です
ここ一年「勉強をしなさい」ということがなくなりました。
素晴らしいですね。
自分から進んで勉強する姿を見ることは親にとってうれしいことであり、またそうなって欲しいと思っていました。
実は志学ゼミに来る前、詰め込み式の大手の中学入試の塾に通っていました。
家でも私が一緒に勉強を見ていました。子供の表情がどんどん暗くなっていくんですね。
スケジュールに追われ、なんでこうなるのだろうかを考えることが減り、これはこうなるといったパターンを詰め込むことに疑問を感じてはいたものの受験には必要なんだと思い込ませていました。
そんな折、受験のことはさておいて野球をやっているときのようなのびのびとした表情が出ないものだろうかと思ったのです。
そこで受験のことはいったん中断してみようという決断をしました。
そしてどうしてこうなるのだろうか?といった素朴な疑問を持てる子供になって欲しいと思ったのです。
お話の中でお子様の良いところをお話をしました。
「人といい争わない、人を悪く言わないというところがいいところですね」というお話をしました。お父様はそうなんですね、あの子は・・・とそのお話を受け取られました。
そうなんです。親ばかになりましょう。
日本人はどうしても奥ゆかしい人種ですから「いやそうんなことはありません」と謙遜してしまいます。
もちろん人様に対して美徳とされることですから大切なことですが。
もっと子供に対しては「できる」ことを認めること、それを子供に伝えることが大切かと思います。
あらためて本人の良さを認めてみる。そこでそれを最大に引き出すにはどうしたらいいのかを考えてみる。
お父様、どうして「勉強しなさい」と言わなくともやるようになったのでしょうか?
お父様は塾のおかげとおっしゃいました。もちろんありがたいお言葉ですが、それ以上にお父様がお子様の良さを考え、認めようとしたからではないでしょうか。
つまりご自身の考えが変わった。それにお子様が反応されたのではないでしょうか。
そうなのです。どうしても相手が変わることを誰しも望んでしまいがちなのです。
自分が変われば相手も変わる、これはよく言われていることです。なかなかできない私もいます。
テストを見てどうしても×がついたところに目が行きます。どうしてと詰めてしまう。
もっとあっている場所、○が付いているところがあるのにそれは見ていないんですね。
そこで>>>○がついてあり場所を褒めてみる。そして×がついた場所を本人に説明してもらったらどうでしょうか。
>>○で認められたお子様は自分から話そうとします。それを聴く。そして「わかってるんじゃない」
つぎは大丈夫だねと言ってあげる。
そうすると知的好奇心もわいてくるのではないでしょうか。
2019/09/10
計画を作るのが下手なようです
計画を立ててやったらどう?という話をしてきましたが親の言うことは聴きません。ほったらかしにしていいものかどうか、頭を打たないとわからないのかなあと思いながら傍観している状態でした。
そういった声はよく面談後に保護者様から上がってくることが多いと聞きました。
そこで高校生は鉄人と塾長が一人一人面談をして、一緒に計画をつくりました。
ただ計画は本人のものですからこちらからこれをいつまでにやりなさいとは言いませんでした。
やらなければならない項目を挙げ、いつまでにするのか。決めた日程は1日何ページすればやれるのかを確認しました。
1教科だけのことではありません。他の教科もあります。ですから無理なくすできるかをチェックして確認しました。
そうして本人が納得した計画をノートにメモを取り、コピーして渡しました。
8月の夏期講習後に1度、8月末にその計画が実行されたかどうかを確認しました。
そこで再度、計画を作りました。
自分で計画ができるまで続きます。
2019/08/20
計画性を身に着けるにはどうしたらよいのでしょうか
漠然と計画性を身につけましょうと言われてもなかなか難しいかと思います。まずは自分のペースを知ることが第1です。
無理なくできるかどうかの確認です。
そしてそのペースならいつまでに終えることができるかを考えます。
例えば740問ある英頻の緑を1日20問ずつやっていくと37日で終わります。
大体5週間ちょっとですね。
ここで週に1度調整日を挟むとよいでしょう。
5週間ですと5日間の調整日、やはり日曜日がいいでしょうね。
そうすると37日+5日間で42日。42日でやり終える目標を決めます。
終了日を手帳に書き込みます。
毎日出来たことを手帳に書き込み、1週間でここまでやったということが自分にわかることが大切です。
1週間頑張れたら次の週もとなってみます。
そして計画したことが1つできると次もとなるのです。
もちろん自分のペースがわからない。どう改革を立てたらいいのかわからない場合は講師と話しながら決めるのがよろしいかと思います。
そして無理なくできるペースを数日こなしてから見直すのも大事なことです。
一人で悩まずに相談することも大切なことです。
2019/07/05
コーチングって何ですか?
志学ゼミは(社)スクールコーチング協会の本部だと伺いましたか「コーチング」ってどんなことをするのですか?コーチングの「コーチ」という言葉をお聞きになったことがあるかと思います。
「コーチ」はクライアント(コーチングを受けた方)をゴールへ導くための存在です。
しかし「ああしなさい」「こうしなさい」とは言いません。
クライアントの話をしっかり聴き(傾聴)し、クライアントが問題を話しながら自分で整理して行き自分で答えを導き出すことを手伝います。
その際、相手の存在を承認することで相手に安心感を持っていただきながら相手の話にうなずきながら相手に話しやすくしていきます。
そうして相手が何をしたいのか、いつまでに何をするのかを決めてもらいます。
目標を設定したら、例えば10年後の自分から今の自分へのメッセージを聞いてみたります。
(社)スクールコーチング協会の柱は「自己肯定感」を持つことです。
「認めてほめる」ことをモットーにしています。
そういったトレーニングを毎年行っています。
今年も7月7日、大阪から辻本理事長をお招きして、コーチングセミナーを行います。
参加型のセミナーですから講義だけではありません。
まずは体験されてみてはいかがでしょうか?
2019/06/12
何で勉強をするの?
子供から「なんで勉強をするの?」という話が出ました。将来のため? 世の中に出たとき困るから?
うまく説明できませんでした。
確かにそうですね。
志学ゼミでは毎年受験生に「未来地図」を作っています。
半日かけてそれを考えていきます。
夏期講師に入る前に「将来自分が何をしたいのか」「何になりたいのか」をB4の紙に写真やイラストを貼って作っていきます。
「自分がなんで勉強をするのか」にお答えがそこにあります。
「なりたい自分になる」そのために勉強をするのです。
そのことに気が付くと、「やらされる勉強から、自分でやる勉強に変わってくるのです」